かっぴーの漫画まとめ

KAPPY MANGA MATOME

株式会社なつやすみ 一周年ごあいさつ

本日2月26日、株式会社なつやすみは一周年を迎えました。

いつも暖かく見守ってくださっている皆様のお陰です。

本当にありがとうございます。

株式会社なつやすみの社訓は「忙しく、遊ぶ。」

仕事だから仕方ない、という仕事は二度とやらない。

そんな想いで、この1年を過ごしてきました。

振り返ってみると、すごく自分本位な社訓だったなと思います。

もっと社会的に意義のある社訓を掲げたい気持ちは山々です。

ぼくだって、一瞬も一生も美しく生きたいのは山々だし、

水と生きたい気持ちは山々です。

でも社員一名の小さな企業ですので、自分本位で良かったかなとも思います。

 

ある時に元同僚にこんな事を言われました。

「かっぴーが失敗する様な世の中、オレは困るよ」って。

 

30歳にもなって目を輝かせながら夢を見て、会社を飛び出していった僕が

例えば1年後にボロボロになって路頭に迷っていたら…。

それは、相当ショッキングです。エグ過ぎます。

「あいつ倒産したらしいぞ…」

「会社名なんだっけ…」

「なつやすみ…」

「エグ」

そんなの、夢も希望も無いです。

 

家族じゃなくても、

親友じゃなくても、

同僚じゃなくても、

きっと、このページを見てくださっている方々は

ぼくが路頭に迷ったら、さすがに「エグみ」と思うでしょう。

ぼくだって、同時期に独立した社長仲間が破滅したらエグいです。

そんなのは、絶対に見たくない。

 

世の中は、甘くない。

甘くないけど、少しの甘みは感じてもらいたい。

30過ぎて夢を追いかけて脱サラしても、楽しくやってるじゃんって。

自分が成功する事で夢と希望を与えようなんておこがましい事は言いません。

でも、エグみだけは絶対に残してたまるかと

本日、一周年を健やかにご報告さしあげます。

 

一周年のこの日、皆様にご報告すべき事はたった一つです。

それでは、これからもよろしくお願いします。

WEB記事・漫画と、マス広告の違い

かっぴーです。

 

最近、有り難い事に漫画を広告起用して頂ける事が増えてきたので、オリエンを頂く際に僕なりの考え方を共有しておかないとなって思う様になりました。

 

そうじゃないと、一緒に面白いものがつくれないからです。

なんで作れないかという話も含めて、この場で書いておきます!

 

「強烈な共感」でバズる

バズる記事、漫画、色々なタイプがありますが、僕の場合は「強烈な共感」を狙って描いてます。
 
「あるある!わかるwww」とか
「よくぞ言ってくれた!」とか
 
そういうタイプのネタを、漫画描いてます。
 
これには「ネタの解像度」のさじ加減が重要だと思っています。
 
・すでに知っているありきたり過ぎるネタだと足りない(解像度が低過ぎる)
・細か過ぎて伝わらないネタだと入って来ない(解像度が高過ぎる)
 
めちゃくちゃ難しいし、まだ外す事もありますが、とにかく「みんなが思ってるけど、言語化されてなかったネタ」を目指して描いてます。
 
そういう事を考えていたら、これまでずっとやってきた「マス広告」と大分異なるなって気がつきました。
 
マス広告は、10人が見て10人に伝わらないといけない(9人でも許されない)からです。つまり解像度のさじ加減で言うと「できる限り低く」しないといけないコミュニケーションです。
 
これは当然、マス広告がコミュニケーションとして低俗だとかそういう事を言いたい訳ではなく、ただただ超多人数に伝えないといけないものの必然です。
 
この辺の話は、みんな思ってる事だと思います。
 

バズ記事がマス広告の様にチェックされる

 
で、ここからが本題ですが、
 
WEB記事・漫画を大いにバズらせたい、狙うは数千シェア、100万PV、みたいになって来た時、クライアント・広告代理店の方々の思考回路が「マス広告」に戻ってしまうケースがあります。
 
つまり「100万人が見るなら、もうちょっとしたマス広告であるぞ」と。
そうなってくると、さっきの「10人が見て10人わかるか」ってネガティブチェックが始まるワケです。
 
いや、ちょっと待ってくれと。
 
接触人数の規模で言えばマス広告に匹敵するかも知れませんが、そもそもWEBでバズるには「強烈な共感」だと、僕は思っています。
 
他にもバズの起爆剤として「強烈な発見」とか「強烈な笑い」とか色んな武器があると思いますが、そのいずれにも「強烈」という形容詞が不可欠だと思っています。それはつまり、解像度の高いネタです。
 
大雑把に言わせてもらえば…
 
WEB記事・漫画の100万PVとは
一人一人が「わかるわかる」と、膝を叩いてくれた。
それが、100万回起きただけです。
 
100万人に向けるコミュニケーションが届く事と、
1人に向けたコミュニケーションが100万回連鎖する事は、
コミュニケーションの作法が全く異なります。
 
あと、これは仮説なので間違ってるかも知れませんが…
あるあるネタを10個盛り込むとしたら、そのうち1.2個は「これ自分しか分からないかも知れないけど、自分は死ぬほど笑えるから入れちゃえ」みたいなネタがあって良いと思ってます。
 

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↑この「顔面キュビズム」とか自分は爆笑してましたが、分かる人は少なかったと思います。

 
 
1個くらいわからなくてもクリティカルにコンテンツへの評価は下がらないと思うし(1つ目がそれだと問題がある)何より、100人に1人そこにドハマりした人が居てくれたら、もうその人は味方になります。「お前はオレかw」ってヤツです。それが企業のコミュニケーションだとしたら、そっちの方がファンが増えそうな気がしてます。
 
確かに賭けではあります。賭けではありますが、これが入ってないと爆発しないんです。不発弾になるかも知れないけど強力な爆弾です。
 
先のマス広告然としたネガティブチェックをしてしまうと、せっかく仕込んである爆弾が取り除かれてしまう。
 
つまり、何が言いたいかと言うと、
 
「強烈な共感」を1人に感じさせましょう。
「わかる!」って膝を、青くなるまで叩かせましょう。
それを、100万回起こす事を目指しましょう。
 
って事です。
 
それでは、一緒に面白い記事とか漫画をつくりませんか!^^

まだPVで消耗してるの?

かっぴーです。

 

今日は、おしゃ子の誕生日でした。

 

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かっぴーはOLっぽい。

最近、仲間の間で「かっぴーは、メンヘラOL」って言われてるんですけど、ホントにメンタリティがOL。

ステレオタイプな「ああ〜、OLが言いそう」みたいな事を的確に言って行くんですね。OLの方に失礼ですけど。

 

まぁ、だからこういう漫画描けるんでしょうけど。

www.suntory.co.jp

 

「どうせオレなんてさ〜」とか「いいよ、もう」とか言いがち。

OLの中でも、面倒くさい方のOL。

 

前職は東急エージェンシーっていう広告代理店で、アートディレクター職だったんですけどね、辞めるちょっと前にすごいOL感ヤバい時期があって。

 

「どうせオレなんてさ〜もうやだな〜お肌荒れるし〜」みたいな時期。

それを察したのかどうかは知りませんが、一回り年上のエースみたいな先輩が「一杯飲んで帰るか」って誘ってくれて。

 

オレがホントのOLなら確実に抱けるコンディションだった。でも実際はOLじゃないただのおっさんなので、割と真面目な話をたくさんしてくれて。オレも先輩も、実は酒得意じゃなかったから、そんな酔いもせずに。

 

金曜の夜にオナニーをすべし。

その時に先輩が言っていたのが「あんま飲まないから、金曜の夜は家帰って何かつくる」って。その人は音楽が好きだから、朝まで作曲したりしてるんだって。知らなかった。

 

すぐには描かなかったけど、その時に思い浮かんだのが僕の場合「漫画」だった。もうオナニーで良いから、とにかく好きなものを好きなだけつくりまくる。それがストレス発散になるって。

 

広告代理店のクリエイティブって、好きなものをつくれるとは限らないじゃないですか。クライアントが言うから、とか。営業の顔を立てなきゃ、とか。とにかく、少なくとも「オレの、オレによる、オレのための制作」なんてできやしない。

それはそれとして、美学があって好きでやってるんだけど、小さなストレスが蓄積してゆくと良く無い。ダメなOLになっちゃう。「もういや〜」とか言い出す。

 

そのあと転職して、ある金曜の夜に朝まで「フェイスブックポリス」を描いた。あの夜に先輩と飲んでなかったら描いてなかったと思う。

 

そして、今。

すっかりWEB漫画家みたいな顔し始めた訳ですが、ベレー帽かぶって。

いやベレー帽はかぶってないけど、少なくとも漫画を描いてお金をもらえるようになってきた。ありがとうございます。

 

少しづつ、金曜の夜のガス抜きが、仕事になってゆく。

楽しいですよ。楽しいし、面白さの精度も上がってる気がするし、漫画を描く事はどんどん好きになってる。

 

だけど、何のしがらみもプレッシャーも無く、ただただ制作に没頭するための、オナニーのためのオカズに、漫画は使えなくなった。

どんなに好きな子でも、結婚して奥さんになったら、オカズにしないじゃないですか。付き合う前はしていたとしても。え、なに言ってるの??コレ大丈夫??

 

だから、漫画とぼくの関係性は、前より深くなったから良い事なんだけど、ちょっと寂しい気もしてます。

 

そんで、今だったら「金曜の夜、朝まで」何をしたいかな。

なにをしたら、ストレス発散になるかなって思ったら、文章を書く事かなって。

もともと文系で、脚本家とか構成作家に憧れてた口なので、文章を書く事は好き。なんかモヤモヤする夜は、文章を書く事にします。

 

PV数とシェア数で消耗してる。

WEB漫画はバズらないといけない。

PV稼がないと、シェア伸ばさないといけない。

それに応えていく快感はある。

広告代理店の仕事と似た、やりがい。

 

ただ、ホントに、マジでPV数とかシェア数とか、そういう所だけで勝負するのは消耗線だと思うんですよ。まだPVで消耗してるの?ってイケハヤ言いますよ。イケハヤは言わないか…。

 

何が違ってくるかって言うと、

第一話、第二話と、フェイスブック7000シェア越えが続いている「おしゃ家ソムリエおしゃ子」なんかは、昨日の夜に公開した第三話、これまでとノリがまるで違うんですよ。

 

realestate.yahoo.co.jp

 

結論から言うと、第三話が、ぼくは一番好き。

第一話からの流れがあっての、第三話なのでトータルで好きなんですけど、第三話の意味分かんないけどなんか切ない感じ、すごく描きたいヤツ。

 

でも、やっぱバズるのは第一話、第二話の「あるあるネタ連打」なんですよ。第三話は、あるあるネタに割くページ数を削って、好き勝手に描いてるページがあるから拡散力は絶対に落ちてる。(まだ公開して数時間だから分かんないけど)

 

そうなんだけど、でもでも、オレはバズのために漫画を描いてるのか?って、そうじゃないだろって思うの。

 

「PV数とか、シェア数とか、どうでもいいから、かっぴーが好きに描いていいよ」って言ってくれる媒体ないかな…。いまんところ、それがnoteかなって思ってる。

 

メディアからすれば、PV稼げよ、シェア伸ばせよって言って当然。それにギャラを支払ってるんだもん。

でもnoteは違う。あれはファンが買ってくれてる。読みたいから買ってくれてる。

 

メディアのために、漫画を描いてても、いずれ消耗する。

ファンのために、漫画を描くべきだと思う。

それをマネタイズする方法が、ホントに少ないんだな〜。

 

アルファツイッタラー達の夜会

かっぴーです。

 

先月、12月に「13人のプレゼント」という企画をやりました!

 

www.adventar.org

 

これはエンジニア界隈から発祥したWEB版アドベントカレンダーに倣った、ブログリレー企画です。

エンジニア達のクリスマス? Webで流行の「アドベントカレンダー」って何? | ガジェット通信

 

リレー形式で、クリスマスまで記事か漫画をリレーしてゆくもので、今日はその打ち上げでPVランキングを発表しました!

 

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みんな画面見過ぎ。

 

PVランキング

 

1位は、断トツでティナちゃん

【漫画化!】プレゼントされたい綾野剛 50選【アドカレ2015】山科ティナ×さえりさん

blog.mtrl.tokyo

 

2位はわたし、かっぴー

note.mu

 

3位は、さえりさん

saeri.hateblo.jp

 

ティナちゃんは特にスゴかったけど、参加したみんな平均的にPV数がよくて、こんなハイレベルになるとは思ってなかった。

 

てか、このメンバーならその辺のオウンドメディア(笑)なんて、淘汰できる。

今回に留まらず、またみんなで何かやりたいな〜。

 

罰ゲーム

 

PV最下位の罰ゲームはティナちゃんのツイートをご参照ください。

誰も得しない闇のゲームでした。

 

あとがき

みんな強みがバラバラなので、他の記事見るだけでも楽しかった。

しかし、このメンバーで1位獲ってみたかったなぁ〜!悔しい…。

 

まぁ、でも、ぼく…

 

 

 

「1エライザ」もらってるんで、満足です。

 

アドバイス・ハラスメントの悩ましさ。

かっぴーです。

 

「アドバイス・ハラスメント」って言葉を勝手につくりました。

 

「アドバイス・ハラスメント」とは

概ね良かれと思って言ったアドバイスが、場合によって暴力的に受け取れてしまう現象を指しています。

 

これは、例えば会社の先輩が口うるさくてウザッたい、みたいな話とは少し違います。

主に、イデアを仕事にする人に起こる現象です。

 

分かり易いシーンで例えます。

あなたは、飲み会でお笑い芸人とたまたま知り合いました。

「ぼく、一発芸あるんですよ〜!どーん!…はははー良かったら使ってください!><」

 

 

 

 

…え?

 

「あと、他にもこういうのもアリまっせ〜!どーん!使ってください〜!><」

 

 

 

 

…え?

 

>< ちゃうわ

 

これね、何が暴力的になっているか分かりますか?

仲良しならね「そんなもん使えねーわwwwありがとwww」で済むけど

なぜか、このアドハラは初対面のケースが多い。

ほとんど初対面です。

 

なので、まず反応に困るという被害がありますが

まぁ初対面の飲み会なんて反応に困るシーンの連続ですから良いとしましょう。

 

最大の被害は「そのネタ、すでに思いついてた」というケースです。

この一方的な提案によって、そのネタは使えなくなります。

イデアを仕事にする人は、そのネタが世に出た時に「わーわー!このネタ!オレが提供したんだよね!」なんて、間違っても絶対に断固として言われる訳にはいかないの。だから、絶対にそのネタは避ける。避けなきゃいけなくなる。

 

イデアに、命かけてるんです。

 

まぁ、誰でも思いつくネタだったんだなと言えばそれまでですけど。

世に出す前に分かって良かったな、くらいの。

 

でもね、頭をよぎるんですよ…。

漫画や企画をする際に「あれ…この前言われたネタに似てないかな」って。

勝手に拡大解釈して、なるべく似せない様に避けて通らないといけない。

 

道ばたにうんこ落ちてたら、うんこスレスレ避けて通りますか?

大きめに迂回して避けますよね?そういう事です。

「あれ?あいつうんこ踏まなかった?」って思われてくないもん。

どんどん、通れる道が狭まる。

 

そもそも、このアドハラを無自覚にしてくる方は本職じゃありません。

本職は絶対にしないと思う。

先に述べた理屈を知ってるし、何より面白ければ自分の手柄にした方が良い。

 

だから「バズ記事をキャプチャでツイートしちゃう若者」みたいなもので、本人に悪気は無いと思います。ただ、作法を知らないだけ。

 

なので、僕はあえて書きました。

別に怒ってないですが、ちょっと困ってます。

 

「あれ…かっぴー、これオレの事なの…?」って不安に思った方。

 

大丈夫です、100人くらい居るので。

あなただけではありません!

 

なので、悪くないので気にしないで下さい。

 

あと、本当に仲良くてセンスを信頼してる一部の友人には、僕の方から聞く事はあります。「こういうネタやろうと思うんだけど、どう思う?」って。

その時に言われたアイデアは、有り難く参考にさせてもらってます。

 

例えば、【企業秘密】かっぴー漫画の描き方|かっぴー|noteでも書きましたが「おしゃ家ソムリエおしゃ子」の主人公は、当初「家内おしゃ子」という古風な名前にしてましたが、

後輩に「大金もち子とか、他のキャラと比べてインパクトが無い」って言われて「イエーガー・おしゃ子」に変えたりしました。

 

なので、僕から聞いてくる分には、今後ともぜひアドバイスをください!

かっぴーと、オモコロ

かっぴーです。

 

去年末から、みんな大好き「オモコロ」で漫画を連載してます。

かっぴーが書いた記事はコチラ。

 

オモコロで連載してた

ぼくは、比較的早い時期からオモコロを愛読してたと自負しておりますが、

忘れもしない最初に読んだ記事はヨッピーさんの「不動産屋のオトリ物件に騙された」という記事。最高。

 

omocoro.jp

 

これ読んでニヤニヤしてた当時の僕に「数年後ヨッピーさんと2人で記事広告やってるよ」って伝えたら何て言うかな。「誰だ、この丸めがね」って言われるのかな。

 

♥︎ヨッピーさん×かっぴー UHA味覚糖 ちゃっかり美人マガジン!チャカビ!

www.gummy-supple.com

 

そんで、いつの間にかオモコロ界隈の知り合いも増えて、ネットって夢があるなーって思ってます。

 

宮川サトシさんがオモコロ同期

きっかけは、僕が働いてる面白法人カヤックの先輩、ねじさんが主催してくれていた「ねじ山2015」というイベントで、オモコロの柿次郎さんと山口さんと知り合えた事から。

 

「ネット界隈で集まって高尾山登ろう!」ってイベントだったんですが…

 

登る前にビアガーデン行っちゃって、

面倒になっちゃってロープウェイで登っちゃって、

さすがに足で降りようと思った矢先みんなとはぐれ、

泣きながら土産屋で世界一ダサいTシャツを買い、

全てどうでも良くなってロープウェイで下山、

後日、思い出のダサいTシャツをフリマで売る

 

というクソみたいな顛末でした。

 

♥︎高尾山Tシャツを売っぱらったフリマの話

nora-ito.hatenablog.com

 

 

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ただ、やはり物事は等価交換。クソさに反比例して素晴らしい出会いをゲットできたという事でございます。

 

ちなみに、宮川サトシさんもこれに参加してて、同時期にオモコロ連載が決まった同期。

 

 

すげーバズってたけど、第二話ダダ滑りしないかな。滑るといいな。滑れ。

 

omocoro.jp

 

セブ山の思わずふぁぼラジオ

そんで、先日セブ山さんのラジオにゲスト出演させて頂きました!

togech.jp

 

仕事始めで、今週はみんなダルダルだと思うので、帰りの電車とかでラジオ聞いてみてください!

 

かっぴーの弱みを的確に突いてきてるんで、

僕のリアル友達は「セブ山よくやった」と大絶賛してました。

 

セブ山、ゆるさん!!!!!

 

ではまた〜

 

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WEB漫画家としての、2016年の戦い方。

かっぴーです。

あけましておめでとうございます!

 

2016年の実現したい事を書いておきます。

 

2016年に実現したいこと。

2015年はTwitterで書いた事が、ことごとく実現したので、やっぱり書き記しておく事は大切だなって。これ、単純に「実現させる力がある人が見てくれたお陰」という他力本願の所業ではあるのですが、やっぱり手を挙げてやりたがる事が第一歩。

つーわけで、有権者のみなさま、よしなに〜!

 

・書籍化が決定する

→いま、幾つか書籍化の打診は来ているので、それが決まれば。売れるかどうかより、やっぱりメディアは単純で「著書を持っている」という事が良い名刺になりそうだと期待。

 

・テレビ出演する

→著書を持った状態なら、なんかイケるんじゃないかなー。SNSとかネットカルチャーのコメンテーターとか。何でも良いけど。あるいはテレビ番組の裏方、構成作家の真似事もしてみたいです。とにかく、マスに寄り添わないとジャンプしないと思ってる。テレビ大好き。

 

・映像化・映画化の話がくる

→「左ききのエレン」の映画化が本命。主演エレン役は池田エライザちゃんが良い。「おしゃ家ソムリエおしゃ子」は無理だろうなぁ(権利的に)SNSポリスは、鷹の爪的な短いアニメならいけるんじゃねーかと思ってる。どうかなー。

 

バズは3回までで良いと思う。

とにかく、2016年はマスに肩を当ててゆきたい。だって、もう最近分かったんだけど「100万PV!」とか「1万シェア!」とか、大した意味ないの。嬉しいよ、嬉しいけどTwitterのフォロワーもホームラン打つ度に2,300人くらいづつしか増えないし、いくらバズってもお金持ちにはなれないし。(ブロガーの方が儲かりますよ、漫画は量産に限界あるからね。ブログで月PV積み上げてる人の方が100倍儲けてる)

 

「100万PV!」でも「1万シェア!」でも良いんだけど、それ数回で良いんですよ。まぁ、2、3回までは意味あるか。1回ホームラン打てば界隈で知られる。2、3回目で再現性がある事が証明される、つまり運じゃなく実力だって分かる。そこまで行ったら、4回目のバズなんて意味ないんですよ。(もしかしたら101回目に何かあるのかも知れないですが、少なくとも僕は至って無いので知りません)

 

目的がフォロワー数でもPV数でも何でも良いんだけど、その成長曲線が思いっ切り鈍化するの。4回目以降は。だから、そこから再びジャンプするためにはマスしか無い。

 

ここで唐突に!広告業界で言う4大マスメディアの話をすると…

 

<旧・4大マス>

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・テレビ

・ラジオ

・雑誌

・新聞

 

これは有名ですよね?でも、並べて見るともう古いって??

そう、近年は新・4大マスメディアと呼ばれるものがあります。

 

<新・4大マス>

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・スマートTV(ネットに繋がっているTV)

スマホ

・東京(屋外)

・店頭

 

広告業界の人以外は、後半2つは意味が分からないかもだけど、超かいつまんで説明すると「どうせスマホで写メとって拡散するんだから、街中や店頭で面白い事すりゃ良いよね」みたいな話です。

 

この新・4大メディアを見てみると「かっぴーの言ってる事、時代に逆行してない?」って思われそう。だけど、ぼくが思うマスメディアの現状って過渡期の微妙な時期だと思ってて。

 

まだスマートTVは普及し切ってないし、テレビはテレビ単体としてまだまだパワーがある。まだまだみんな紙の本を買ってる。スマホファーストのは間違いないけど、まだテレビや雑誌を包括する程ではない。

 

新・4大マスのインフラが整っていない。

旧・4大マスから気持ちが切り替ってない。

 

つまり、ごっちゃごちゃ。どっちつかず。広告の仕事をする上では、毎回都合の良い方で論理武装して提案しちゃえば良いんだけど「実際どうですか?」って聞かれたら、ごっちゃごちゃとしか言えない。

 

そんで、ぼくが確かに言える事ははあちゅうはテレビ出てるから、はあちゅうなんだ」という事です。すごいですよ、このごっちゃごちゃの世界を上手く横断して生きている。テレビ出てるとね、やっぱりファンもアンチも気になります。

 

こいつは「発言者」なんだってマインドセットされる。「発言者」。

 

SNSは、全ての人を「発言者」に変えたと言うけど、冷たく言うと「発言者気取り」にさせた罪がある。セルフィーもそうだよね、タレント気取りがすごい増えた。でも、テレビ出ると「発言者」としてお墨付きをもらった様に見える。ただのアルファツイッタラーと、はあちゅうの明確な差は、やっぱりテレビ出てる事ですよ。

 

そんで、僕が少ない脳みそで考えた「テレビに出易くなるパスポート」が「書籍」かな〜って思ってる。書籍持ってると、やっぱ分かり易いですよ、キャスティングする側からすると。

 

で、ここからが本題なんですが…

いい加減、もう本当の本当に新・4大マスメディアに移行すると思ってます。あと3年?遅くても2020年までには。そして、その時こそSNSが本当の意味で「1億総発信者時代」をつくるかも知れない。ワクワクする。その過渡期なんです。

 

noteのSadaaki KATO / 加藤 貞顕 (@sadaaki) | Twitterさんとかと話してると、さすが先が見えてる人達は「もう書籍化しなくても、WEB原作からいきなり映画化とか狙える時代になっています」と言っている。すごいクレバーで正しいと思う。でも、やっぱりまだ少し早いと思うんですよ。2.3年くらい早い。

 

面白いWEB漫画が出てくる度に「これはワンパンマンみたいになるかもよ」って言いますが、この一言には「WEBで人気が出て、SNSで見出され、マスと組み書籍化され、アニメ化して、世界で人気に」って現代のシンデレラストーリーが内包されてる。まさに、これが現代の正しい勝ち方だったと思う。

 

このワンパンマンスキームが使える、最後のチャンスが2016年なんじゃないかなーって思う。来年、再来年辺りからは、本当にソーシャルの時代がくる気がする。分かんないけど。だから、2016年はマスにどう寄り添っていくか考えるのが懸命なんじゃないかなって思う次第であります。

 

そんで、2016年末には「これ、左ききのエレンみたいになるかもよ」って例え話に引用される様になってたら、もう最高ですね!

 

そのためには、まず描かないとね!描きます。がんばる。見てね。

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かっぴーは、なぜ漫画を描くのか?

なぜ漫画を描くのか?

年末感エグいですね。

今日までミッチリ仕事で、元旦は実家の両親が「ディズニーランドに行っている〜★」って言ってたので帰郷もできないかっぴーです。

 

宣伝会議のブレーンという雑誌で「2016年に実現したい事」を寄稿しましたが、

mag.sendenkaigi.com

 

まだまだ年末!という事で、今年の振り返りと共に「なぜ漫画を描くのか?」について書こうと思います。この三ヶ月「なぜ漫画を描くのか?」と5万回くらい聞かれました。

 

なぜ漫画を描くのか?となぜ聞かれるか。

この質問ってよく考えたら変ですよね!

だってプロの漫画家には「なぜ漫画を描くのか?」って聞かない。

プロの歌手に「なぜ歌うのか?」なんて聞かない。

いや、情熱大陸だったら聞くかも知れないですよ、別のニュアンスで。

 

でも、僕が聞かれているのは、そのままの意味。

「なぜ漫画を描くのか?」って質問は

「漫画を描いている事が、不自然だから。不思議だから。」

 

きっと大なり小なり、僕の事を少し知っていて

・サラリーマンらしい(広告の仕事らしい)

・最近、急に描き始めたららしい(フェイスブックポリス)

みたいに断片的に知っていると、そりゃ「なぜ漫画を描いているのか謎」と思うだろうなって。

 

ちなみに、会社の人にも、大学の友人にすら言われます。それくらい謎で、不自然。たぶん、フェイスブックポリスが話題になった時、僕の知人9割は「え??え???」みたいな感じだったと思う。

 

でも、1割の人は「やっとキター!」って思ってくれたと思う。その1割の人だけ知っていてくれた、ここ1、2年くらいの話を書きます。

 

この1、2年のこと

2014年の夏まで、僕は広告代理店のアートディレクターでした。

子どもの頃は、漫画の原作者か、映画の脚本家か、ドラマの放送作家になりたくて、この3つは未だにやってみたいです。いずれも「エンターテイメントの発案者で、実制作はしない」という共通点があります。

 

ここで、僕は失敗をしました。

「エンターテイメントの発案者で、実制作はしない」という性質をアートディレクターが満たしているものだと勘違いしました。いやいや、全然実制作するわ、めちゃんこ手を動かすわって。

 

僕は、本当に細かい作業が苦手で、デザインはクソ下手です。下手以前に「誰か上手い人やってくり〜」って思うプライドの無さ。なので、腕の良い外部デザイナーと組ませてもらって、なんとかこうにか仕事をする日々でした。

 

でも、そんなの当然いつか限界がくる。社会人4年目くらいになって「早く自分でデザイン一切やらなくて良いくらい偉くなりたいぽよ〜」とか思ってたけど、1ミリも偉くならない。そりゃそうですよね、やっぱりデザイン上手いアートディレクターが評価されるもんね。この辺りで流石に気付きました。

 

「エンターテイメントの発案者で、実制作はしない」が、自分の天職だと信じてる人間に、アートディレクターが務まるワケが無い。

 

これに気付いちゃった時は、もう泣きましたね。だって美大生なんて、他にやれる事ないんだもん。人生全賭けで美術に突っ込んじゃった手前、もう後には引けない。しかもタイミングが天才的に悪い事に当時の彼女にフラれ「もう死ぬしか〜」とか思ってた所を、会社の同期達に救われました。みんなでタイに行って、テキーラ飲まされて、起きたら髪型がハッピーにされてた。(絶対に許さん。)

 

これが、広告代理店を辞めるちょうど1年前の事です。

 

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漫画「左ききのエレン」1/3|かっぴー|note

漫画「左ききのエレン」の1P目「デザイン嫌い?」という台詞は、この頃に僕が実際に言われた言葉です。

 

アートディレクター養成講座

その後、デザイン下手過ぎる僕を見かねて上司が宣伝会議のアートディレクター養成講座に行かせてくれました。今思うと、みんな優し過ぎて死ねる。腐っても一度はアートディレクターを志した身。最後に本気でやって、ダメだったら全力で諦めようと。

 

そしたらアートディレクター養成講座での評価が、めっちゃ高かった。定期的に課題の講評があって、優秀者には金の鉛筆をプレゼントっていうガキの使いみたいなシステムなんですが、それが燃えた。タイポグラフィ(文字組)の課題以外、全て金の鉛筆をもらいました。やっぱりタイポとかはダメ。全然。

 

そんで講座の終盤なんか、もう勝手に生徒達のリーダー顔ですよ。「最終講座の前に、みんなで集まってプレゼンのリハやろうぜ」とか言ってた。眼鏡をくいくいさせながら言う訳ですよ。すっかり砕かれた自信が復活。倍になって復活。

 

ブレーンって広告業界誌があって良い仕事をすると掲載してもらえるので、若手は「ブレーン早く載りたいな」って思ってるんですが、この養成講座の最終課題で優秀賞を獲ると掲載してもらえるんですよ。うーわ、オレ絶対載るかんね!って。

 

最終課題の講師は、くまモンで有名な水野学さん。そんで水野さんもすごい買ってくれて、やっぱりオレ、養成講座ウケ良いわ〜!もしかして、やっぱりアートディレクター向いてるんじゃないの?とか2秒くらい頭過りましたけど、最終講評で目が覚めた。

 

発表された1位にも、2位にも、3位にも自分の名前がない。数ヶ月続いたアートディレクター養成講座。それが始まる以前の「もう死ぬしか〜」に逆戻り。手に入れたものは金の鉛筆だけ。ただの安っぽい金の鉛筆。これを宣伝会議の社長のケツにブッ刺して死のう〜とか思う余裕も無く。

 

次に、水野さんが「特別賞、伊藤大輔」って。おいおい、人が悪いぜ、1位の上?1位の上なの?って思ったけど、やっぱり順位に言い直すのであれば次点、まぁ4位って所。うあああああああ、中途半端な。この時「夢はドラマチックには終わらない。中途半端に終わるのがリアル」って知った。(しかも中途半端な感じでブレーンにも掲載)

 

でもね、その時に水野学さんがハッキリと言ったんですよ。

「企画は一番だった。でもデザインが下手だった。」って。

 

吹っ切れた。水野さんに「僕、諦めるために養成講座来たんですよ」ってカミングアウトしたら困った顔してた。すごい、めっちゃ分かり易く言い得てくれた。やっぱり企画しか無い。企画を磨こうって思いました。

 

それまでは「自分より上手い人がデザインやってくり〜」って思ってた。自信が無くて思ってた。でも、水野さんに言われた途端に、前向きに思った。

 

「企画はオレが考えるから、誰かつくってくれ」って。

 

CMプランナー時代

アートディレクターをキレイさっぱり諦めた僕は、前向きに上司に相談に行きました。「コミュニケーションプランナーって名刺つくってくり〜」って。は?って感じですよね、そんな肩書きは社内に無かったし、アートディレクター養成講座に通わせたガキが他のオモチャ見つけて目をキラキラさせて帰ってきたワケで。そんなもん受入れられる訳が無い。そんで、微妙に話がすれ違いつつ「CMプランナーやってみるか」みたいな落とし所に。

 

なので、実は広告代理店で持っていた最後の名刺は「CMプランナー」です。

その頃、僕が未だに最も尊敬しているクリエイティブディレクター望月和人さんと同じチームで働いていて、何かと案件に呼んでもらってました。このブログのタイトル「IDEA IS BOSS.」という言葉も、望月さん仕込みの知識。

 

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たぶん僕の個性を最初に見出してくれたのが望月さんです。その頃に描いた四コマ漫画。こんなノリで、絵コンテを量産してました。

 

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こういうノリの絵コンテが望月さんにスマッシュヒットして、もうキャッキャ笑いながら真顔の営業に見せびらかすんですよ、面白いでしょー!って。営業めっちゃ引いてた。なにこれって。

 

そういう「望月ウケが良い絵コンテ」が毎回チラホラあって、クライアントに持って行けなかったとしても嬉しかった。うん、クライアント持って行けないんだけどね。僕の漫画のノリを知っていればお察しの通り、いきなり持って行ったらキレられる危険すらある。

 

でも、とにかく望月さんを笑わせる目的の絵コンテを、しつこく仕込んでた。後輩に「伊藤さん、全然わかんないっす」とか言われながらも仕込んでた。もう、目的変わってた。

 

その頃、企画から撮影(!?)まさかの出演まで果たしたCMがコチラ。NHK WORLDのお仕事で全世界で放送されました。

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さっき「企画はオレが考えるから、誰かつくってくれ」って書いたけど、この仕事辺りから「手に負える範囲でなら逆に、全部ひとりでやれる」って思った。こういうバイラルムービーって、映像のクオリティ関係なく、面白ければバズるし。この辺の体験が「絵が下手でも、面白ければ漫画はバズる」って思考回路を下支えしてます。

 

「ソーシャルウケは、クラフトに依存しない。」って思う様になった。キレイなものって、スルーされやすいんだよな。クソ美人より丁度いい顔がモテる、みたいな。

 

コピーライターぶりはじめる

晴れてアートディレクターを辞め、CMプランナーに転身(?)したのでコピーも書いてみたいと思う様になりました。CMプランナー兼コピーライターめっちゃ多い。そもそも脚本家や放送作家に憧れていたくらいなので文章を書くのは好き。いっちょやってみるかって。

 

その頃、望月さんにカインズホームさんのキャリコという商品のコピーをやらせてもらいました。1週間で300案くらい持ってきて欲しいと言われ。コピー書いた事無かったので「300案は冗談だろう」って思って、すげー頑張って100案持って行ったら、すげーガッカリした顔してて、うわ本気で300案だったんだって。

 

そこで急いで追加で考えるんだけど、もう一回熟考しちゃった後なのでロクなものが出ない。「キャリコ追加コピー」ってメモが残ってたので、マシそうなものを幾つか。

 

・今までのキャビネットは「しまう」というより「隠す」でした。

・収納は入れやすさより、出しやすさだと思う。

・しまったのを忘れたら、捨てたのと同じ。

 

こんな感じのコピーを、たしか頑張って200弱くらい出した。300は出なかった。でも楽しくて、すっかりコピー好きになった。

 

そんで、望月さんは会社の新しいプロジェクトチームTOTB - think out of the box.に抜擢され、同じチームで居られなくなってしまった。それを聞いた時、うっすらと「辞めよう」って思う様になった。いま働いている面白法人カヤックが大切にしている「なにをするかより、誰とするか」という言葉、ほんとそうだなって思う。あと、シンプルにインターネットの世界、テクノロジーの世界の事をもっと知りたかったので。

 

ちなみに、面白法人カヤックを受けた理由は「来年、オレどこで働いてそう?」って友達に聞いて回っていたらカヤックに居そう」って4、5回言われたからです。そこまで言われるんだから本当かもなって。

(余談ですが、次に多かったのが「バーグハンバーグバーグ」と「LIG」でした。)

 

キャリコの大量のコピーは、新宿駅ジャックで日の目をみました。このボックスの一つ一つにコピーが入ってる。この仕事は、今年のTCC年鑑に掲載されました。

 

www.youtube.com

 

(こんな動画あるの今知った…なにコレ、誰が見るの??笑)

 

宣伝会議賞に挑戦

また宣伝会議の話題で癪ですが!

会社を辞めてすぐに望月さんのテクノアカデミアという社会人学校での宣伝会議賞向けコピー講座に申込んだ。

望月和人 講師ラインナップ|映像テクノアカデミア

 

会社を辞めて、すぐに前職の上司に弟子入りし直すという。世にも珍しい、弟子の入り直し。インサイドアウトサイドインサイド。

 

この辺で、やっと漫画の話です。

僕の漫画の売りを一言で言うと「強烈な共感」だと思ってます。広告用語っぽく言うなら「インサイト系漫画」と言うか。この「強烈な共感」は宣伝会議賞に挑戦した時に鍛えられました。

 

キャリコの仕事で300案出せなかった事がずっと心残りだったので、とにかく絞り出した。100案、300案、500案、毎週出す数はどんどん増えてった。カヤックに転職したばかりでコピーに割ける時間も限られてたけど、不思議とどんどん案数は増えていった。

 

望月さんの反応も良くて、自信とやりがいも案数とともに膨れ上がり、一日に考える案数はどんどん増えて止まらなかった。1日1000案を超えて、1500案くらいになった辺りで、頭がおかしくなりかけた。歩きながらスマホに打ち込み続け、メモが取れないから風呂にも入らず、寝る時も枕元にスマホを置いて、思いつく言葉を打ち込み続けた。てか寝れなくなった。目をつむっても脳みそが止まらずに10分おきに目が覚めた。気が狂いそうだった。

 

その時、はじめて「本当の自分の限界」が分かった。何が1週間で300案出せないだ?1つ目の壁が超えられなかっただけだった。限界の壁を100枚くらい超え、101枚目の壁に正面衝突して爆死した。さすがに限界、これ以上は。1日300案くらいが適量だろうって思った。1週間で300案出せなかった自分としては目に見える成長だった。(この時期があったから、いまこれだけ複数の連載ができてるんだと思う。)

 

結果、二次審査通過までしか出せなかったけど、気に入ってるのを一部。

地震があった時、真っ先に観た。民放の局員が。(NHK

・やばい、もう帰りたい。(リビタ※リノベーションの企業)

・両親に伝わる仕事。(マスメディアン

・ブルースの世界では、50歳を若造と呼びます。(ヤマハ音楽スクール)

・夢は叶うか、趣味になる。(ヤマハ音楽スクール)

 

ずっとマスのコミュニケーションをやっていると「10人中10人に伝わらないといけない」って普遍性にばかり気を取られがちだけど、キャッチコピーは「ターゲットである1人以外、9人は分からなくてもいい」って事が有り得る。一方グラフィックデザインはそれが許されない事が大半だと思う。デザインは普遍性。そういう、分からない人は分からなくていいけど、分かる人は膝を叩きまくって共感してくれる「強烈な共感」をつくれる様になりたいと思った。それがバチッと伝わる時ほど、コミュニケーションの仕事が楽しい瞬間は無いと思う。

 

その観点で言うと、宣伝会議賞は腑に落ちない。というか賞というものを手放しに良いと言えない。なんでかって、あれは「審査員が共感したかどうか」だから。例えば課題にあった「ドラゴンポーカー」というスマホゲームにしたって審査員のおじさまおばさま達が、スマホゲームに対する強烈な共感を持ってくれるとは思えない。

ドラゴンポーカーで受賞した作品はと言うと

・僕は弱いけど、僕たちは強い。(小泉 峻介さん)

いや、良いけどスマホゲームで言うと、こいつ寄生野郎なのかな?とかミスリードしちゃう。

ゲーム用語/寄生 - モンスターハンター大辞典 Wiki*

 

これ以上、視点の解像度が高いと審査員が分からない。だから、このコピーは宣伝会議賞としては正しい。でも、オレはもう出さなくていいかなって思っちゃった。

 

ちなみに、コピーでも何でも無いけど、ここで「宣伝会議あるある」言いたい。

 

・上級者コースを卒業した僕に、初心者コースの案内が届いた。

→解説:宣伝会議さん、DM無差別に送り過ぎ。

 

宣伝会議では、講座クリエイターを募集しています。

→解説:宣伝会議さん、講座の種類多過ぎ。

 

・中西で、会いましょう。

→解説:宣伝会議の生徒、中西(表参道で一番安い居酒屋)行き過ぎ。

 

これ、分からない人は1ミリも分からないだろうけど、分かる人はゲラゲラ笑えると思う。この細かさ、この解像度が、オレはやりたい。

 

強烈な共感を、自分の手に負えるアウトプットで

アートディレクター養成講座でスイッチが切り替り、宣伝会議賞で火がつき、その間に転職までして、とにかく「強烈な共感」を仕事にしたかった。まぁ、理想論をかなり言いましたが実際の仕事ではなかなか「10人中1人に伝わればいい」とはいかない。(カヤックはそういう仕事が多い方だと思うけど。)

 

仕事が世に出た後に、エゴサーチするんですよ。みんなもすると思うけど、ぼくは本当に気持ち悪いくらいする。未だにTwitterアカウントに4、5年前の検索履歴が保存されてる。「AC エイズ予防財団」って。

 

www.youtube.com

 

この頃から、エゴサーチしまくってた。このエイズ予防財団の仕事はメインターゲットだった同性愛者の人がめちゃくちゃ評価してくれて。話すと長いので割愛するけど、どうしたら反応してくれるかって死ぬ程考えて企画したから。そういう、狙った人が良いと言ってくれるのが快感だった。

 

そんで、2015年9月!フェイスブックポリス公開!フェイスブックポリスを描いたきっかけとかは、もう色んな所で書いてもらったので割愛します。

www.sensors.jp

 

この時も、もちろんエゴサーチしました。その反応が嬉しくて快感で、これほど人が喜んでくれる作品を今まで作った事は無かった気がした。

 

フェイスブックポリスの反応は、ここにまとめてくれてます。

フェイスブックあるあるネタで話題沸騰!あの人気漫画がkakeruで連載開始!!

 

ぼく、広告会社辞めようと思った時に、色んな人に相談したんですけど、その時に自暴自棄になって「オレ、小説家になるわ」って言った事あるんですよ。半べそで。いや泣いてたかも。こんなに大変で忙しくて競争激しい広告業界にいて、全然広告が響いてる実感が無かった。いくら華麗な競技を見せても歓声が聞こえて来ないって感じ。もうツラたんだなって。

 

でも、不思議とみんな「小説家になるわ」って言ったの、止めなかったんですよ。こんな金も無い、地位も無い、学も無い、顔がちょっと人より可愛いくらいの、何も無いアラサー男が「小説家になるわ」って言ってんのに、誰も止めなかった。やればいいじゃんって。仲良いヤツらは、何も持ってないぼくに、それでも何かあるなって思ってくれてた。ありがとう、小説じゃないだろうけど、何かで、何かやるよって。その後に、フェイスブックポリスが出来た。

 

Twitterとか、ネットの反応は分かり易い。共感度合いがダイレクトに分かる。シェア数として目にも見える。エゴサーチのしがいがあるというもの。それまで考えた事も無かったけど「強烈な共感を、自分の手に負えるアウトプットで」というテーマに、WEB漫画はすこぶる合っている。フェイスブックポリスをやった後に気付いた。というか、振り返ってみて、このブログを書きながら思った次第です。

 

だから、これから「なんで漫画を描いてるんですか?」って聞かれたら、こう答えよう。

 

「強烈な共感を、自分の手でつくりたいから。」

 

来年も描ける気がする。


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【交際3ヶ月】ネットなんて信じて無かった。

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漫画をはじめてWEBに投稿してから、3ヶ月が経ちました!

応援してくださっているソーシャルの皆様のお陰です。

 

本業は広告の仕事をしてますが、仕事だけしてても面白いものをつくれないと思って、

9月のシルバーウィークに何か自主制作をやろうと。

 

気付いたら、機動戦艦ナデシコを全話みるだけのシルバーウィークでした。

 

最終日、明日からまた仕事がはじまる、このままじゃマズい。

そう思って、苦し紛れに漫画「フェイスブックポリス」をnoteに投稿しました。

 

投稿の1時間後にKAI-YOUさんから記事にしていいかと連絡を頂き、

Facebookの極悪犯!? Web漫画『フェイスブックポリス』があるあるすぎる

 

あとで、はあちゅうとか、ホリエモンさんとか、漫画家の江川達也さんとかがSNSでシェアしてくれていた事を知りました。誰が最初で、何処がきっかけでかは定かじゃありませんけど、とにかくバズりました。

 

フェイスブックポリス(SNSポリス)」も「おしゃれクソ野郎伝説(おしゃれキング ビート)」も、まだ描きたいネタがあったし、どこかで連載したいとツイートしました。これもツイートがきっかけで、すぐに連載が決まりました。

 

漫画「フェイスブックポリス」は、1年くらい前に趣味で描いて、会社の人達だけに見せてキャッキャ喜んでいたもので、いくら会社の人が面白いよ、公開したらバズるよ、って言ってくれても全然信じられずに放置していました。

 

ネットそんなに甘く無いだろと。

戦略立ててPR打って、それでも話題になるか分からない。

面白くても不発で終わる広告案件は山ほど見てきました。

 

ネットなんて、みんな見てるけど、誰も見てないんじゃないかって。

どエロい動画とか、誰かの悪口とか、ZOZOTOWNとかしか見てないんじゃないか。

(それはオレだけなのか…?)

 

でも、ちゃんとバズった。

 

その後に描いた「おしゃ家ソムリエ おしゃ子」もバズった。

「どうせ一発屋なんだろ?」ってオレが一番思ってた。自虐でも何でも無くて、どちらかと言えば自分じゃなく、ネットを信じて無かった。

「どうせ気まぐれに一発やらせてくれただけだろ?ネト子ちゃんは」って。

 

でも、またやらせてくれた。ネト子ちゃん。

3ヶ月の間に、数回、定期的にやらせてくれたら、これはもう付き合ってるって言えるんじゃないか。行きずりの関係から正式に交際してると言えるのではないか。

 

いずれ消費され、漫画を描かなくなったとしても

「オレ、あいつと昔、やった事あるよ」って言うより

「オレ、あいつと昔、付き合ってたよ」って言えた方が良い。

 

なので、ネットに飽きられるまでは描こうと思います!

これからも、漫画みてね!

 

<最新作>

www.gummy-supple.com

 

<これまでのまとめ>

nora-ito.hatenablog.com

【随時更新】かっぴー漫画まとめ

かっぴーです。

新しい漫画を描いたら、ここで更新してゆきます。

 (2017.10.23更新)

 

<書籍のご購入はコチラから>

www.amazon.co.jp

 

<WEB連載>

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天才になれなかった全ての人に

原作版「左ききのエレン」(Kindle書籍化)

cakes.mu

 

www.amazon.co.jp

 

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天才になれなかった全ての人に

リメイク版「左ききのエレン」(書籍化予定)

 

shonenjumpplus.com

 

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SNSあるあるをぶった斬る!SNSの平和は彼らに任せろ!

SNSポリス」(書籍化・アニメ化予定)

kakeru.me

 

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天才高校生が出会ったのは、世界最高峰の人工知能

「アイとアイザワ」

note.mu

 

おしゃれな部屋に住む男としか付き合えない彼女の名は...

「おしゃ家ソムリエ!おしゃ子!」(書籍化)

realestate.yahoo.co.jp

 

www.amazon.co.jp

 

世界一お金に厳しい女の子が貴方の金銭感覚をぶった斬る!

「金子金子(かねこきんこ)の家計簿」

www.froggy.money

 

服をディスられて服が着れなくなった王様を何とかしろ!

「裸の王様VSアパレル店員」

omocoro.jp

 

こちらおしゃれの五番街...今日もどこかでおしゃれ散らかす

「おしゃれキング ビート」(掲載終了)


 

東京への憧れが強すぎるメガネっ子はバイトに夢をみる!

「バイトバトラー!阿古賀レミ!」(完結)

www.froma.com

 

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<雑誌連載>

舞台はファッション業界、運命の出会いが世界を変える

「アントレース」(連載準備中)

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jumpsq.shueisha.co.jp

 

広告代理店とネット広告会社のあるある満載!

週刊SPA!「バズマン」(書籍化予定

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若い男子へ伝えいたい「オジ活」

FINEBOYS「いつか絶対おっさんになるキミへ」

 

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オシャレなあの子はみーちゃん・はーちゃん

SPUR「みーはーちゃんねる」

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<単発>

note.mu

 

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note.mu

 

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note.mu

 

note.mu

 

note.mu

 

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mtrl.tokyo

 

 

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<広告起用

 (敬称略・順不同)

サントリー

Honda

NHK

グリコ

UHA味覚糖

パナソニック

ヤフオク

ソニーミュージック

KDDI

京都学園大学

エーザイ

東急エージェンシー

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<WEBで読める、インタビューや対談>

kai-you.net

 

www.sensors.jp

www.sensors.jp

 

nlab.itmedia.co.jp

 

cakes.mu

 

adgang.jp

 

www.sensors.jp

  

qreators.jp

 

www.machikado-creative.jp

 

dentsu-ho.com

 

www.advertimes.com

 

cakes.mu

 

cakes.mu

 

logmi.jp

 

lifemagazine.yahoo.co.jp

 

cakes.mu

 

cakes.mu

 

cakes.mu

 

 

 

 

以上、随時更新

夢に狂って死にたい。 #HyperlinkChallenge2015 #孫まで届け

#HyperlinkChallenge2015 というものが回ってきました。
今年面白かったブログを数珠つなぎでリレーしてゆく主旨のチャレンジみたいです。
 
漫画「SNSポリス」を連載させて頂いている、kakeru編集長えとみほさんからバトンを頂きました。
 
 

 1)吉本史上、最もイカれた構成作家

 

今年は、どう考えたってコレしか無いです。
 
もう読んでくれとしか言えないですが、まさにタイトル通りのノンフィクション。
吉本史上、最もイカれた構成作家の話です。
 
 
突然ですが、僕は「夢に狂って、誰も想像ができない程の破滅に至る物語」が大好きです。
 
例えば映画「アメリカン・サイコ」は、原作が出版禁止になった程のショッキングな内容だったと記憶してますが、とにかく主人公の破滅が美しかった。
ニューヨークの一等地でオフィスを構える容姿端麗な金持ち。完璧じゃないですか。
でも、自尊心の化物。狂ってる。
 
タイトルが予感させる通りに同僚や女を殺しまくる話なんですが、
同僚を殺した動機が「自分より良い紙の名刺を持っていたから」だなんて最高(サイコ)。
 
「ギャングスター・ナンバーワン」も指折り好きな映画です。
これも自尊心が暴走し、憧れのギャングスターに近づきたくて、彼になりたくて、
最後には何処にも到達できずに最高速度で破滅する。
(主演のポール・ペタニーは、この辺りを機に「ブリーフ王子」の称号を獲得しました。)
 
ラストシーンは思い出すだけで目頭が熱くなります。
 

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「ギャングスター・ナンバーワン」 一番好きなシーン
 
みたいな「夢に狂って、誰も想像ができない程の破滅に至る物語」を、
まさかブログで読めるとは思っていませんでした。
 
ぼくも近い経験をしました。
一日に数千のアイデアを考える毎日、アイデアを考えるだけの機械と化す感覚、
あの頃の思い出がフラッシュバックして、もう堪らない気持ちでした。
 
-
 

2)漫画「左ききのエレン」

 
自分の書いた記事もひとつ、という事で。
noteに掲載した「左ききのエレン」読み切りバージョンを。
連載は、年明けcakesで予定しています。
 

 

「夢に狂って、誰も想像ができない程の破滅に至る物語」 が大好きなんですが、

これは「夢に狂って、最後には救われてゆく物語」を目指して描いたものです。

 

テーマを一言で言うと「コンプレックス」です。

 

左きき」は天才性の象徴して据えていて、描きたいのは天才・エレンではなく、その周辺にいるコンプレックスを抱えた普通の人、右ききの人々です。

 

美大出身だから尚更思うのですが、ほとんどの人の夢は叶わない。

それどころか、現実はドラマチックに夢が砕かれたりせず、ただ時間とともに薄れ、すり替えられて、等身大の夢に落ち着くものだと思います。

 

ぼくは勝手に、自分がいる世界を「クリエイター地獄」と名付けました。

 

夢を最後まで諦めないとどうなるか、勝っても勝っても、もっと強い敵が出てくる。

ドラゴンボールよりも終わりの無い戦いが待っています。

 

先に挙げた「吉本史上、最もイカれた構成作家」からも伺い知れる様に、きっとお笑いの世界でもそうなのでしょうし、他の世界でも在る地獄だと感じます。

 

その世界で、突き抜けた天才を描き、

その周辺で、地獄を逞しく生きる凡人を描きたい。

そう思って「左ききのエレン」を描きました。

 

漫画であって、ブログではありませんが、あれは僕が凡人代表で書いた日記です。

 

もう一つ、いま描きたいテーマは「ちゃんと、夢を諦める」です。

なんだか、立て続けにテーマが根暗なヤツみたいですが(笑)

 

これは、いま参加しているブログリレー企画「#アドカレ2015」の中で公開します。

なんと、タイムリーにも明日(12/5土)に公開するので、ぜひ読んで下さい。

 

【更新】公開しました。

note.mu

 

ramenandicon.hatenablog.com

 

とにかく、夢に狂った人の書くもの、つくるものは熱量が違う。

激しく、突き刺さると思います。

 

ぼくが最も狂っていた時は、もっともっとアイデアを量産していた。

いま毎週50ページの漫画を描き続けているけど、それでも比じゃない。

 

起きている間、たまに寝ている間ですら、アイデアだけに捧げていました。

 

「漫画を量産してすごい」って言ってもらえると、嬉しい半分、悔しさもある。

一番狂っていた時は、こんなもんじゃなかったって。

 

PVなんて、うんこですよ。

 

本当に狂った、スゴいものは、WEBにもまだまだたくさんあると信じてる。

 

今から、#アドカレ2015 向けの漫画を描きますが、きっと朝には良いものが出来ます。

 

みてねー!!!!

 

#HyperlinkChallenge2015 を回す人

 

・氏田くん(今日誕生日だから)

twitter.com

 

・さえりさん(可愛いから)

twitter.com

 

・カメントツさん(可愛いから)

twitter.com

 

宜しくお願いします。

歴代の彼女に「次、それ着たら別れる」と言われた服を、フリマで売ってきた。

かっぴーです。

 

Spotwrightさん主催のフリーマーケットに参加してきた話。

 

写真を中心に報告します!

 

-

 

先日オモコロで、漫画「裸の王様VSアパレル店員」がスタートしましたが(みてね)

 

omocoro.jp

 

もう1人、“おしゃれの王様”の漫画を描いてます。

 

それが、チョキチョキで連載中の「おしゃれキング ビート」(みてね)

 

lineblog.me

 

漫画「おしゃれキング ビート」は、

 

ファッション紙WWDでご紹介をして頂いたり

 

フォトグラファーのシトウレイさんが愛読して下さっていたり

 

 

 モデルのエライザちゃんがファンだって言ってくれたり

 

 

めちゃめちゃバズってる訳じゃないのに、

ファッション業界ではちゃんと見てもらえてる、嬉しい広まり方をしている漫画です。

 

そして、今回も「おしゃれキング ビート」がきっかけの話。

 

 

すごいフリマ…?

 

謎の威圧感に負け、あっさりフォロバ。

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うわ、ガチじゃん…。

 

あのファッションスナップの社長さんとか、

東京で一番オシャレなブログのバーワン先輩と並ぶとか、

オレがオシャレじゃないのバレるからこわい!

 

って、思ったんですが…

運命的な偶然で、部屋にダンボール詰めした服の山が。

 

捨てるの面倒だから、

ブランド古着買取サービス - ZOZOTOWN

で引き取ってもらおうって思ってた服たち。

 

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確かに、イラスト付けたらちょっとは売れるんじゃね?

という浅はかな考えが過り、参加決定!

 

もし売れなかったら、ガクーラモさんに全部買ってもらおう。

 

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会場は、渋谷ON THE CORNERのビルの2階。

 

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ハイブランドの古着が所狭しと広められ、もうドーバーストリート状態じゃん!

 

こんな、おしゃれ散らかしてる空間で…

 

 

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ただ単に、服を散らかす僕。

 

 

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…うん

 

 

折れた。

 

ちなみに、ここに来る前の売上目標5000円だったんですが、

この時点で1000円にまで下方修正しました。

 

もう、売れなくても良いから、恥ずかしい想いをしたくない。

 

 

特に「これは笑いとるでぇ〜!」って

意気揚々と持ってきていたシュプリームの偽物とか、この空間じゃ笑えな…

 

 

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ばかばか、それだよ!

めっちゃ物色してるじゃん!

 

ギャルソンとのダブルネームで、シュプリームのロゴが裏返しになってるニクいライン(の偽物)だよ。

 

裏返しのロゴが、もう別の意味を醸してるからね?

「さすがに、こんな雑に縫う??」って代物だよ?

 

かっぴー「ごめんね、それ偽物なんだ…><」

 

イケメン「あ、すぐ分かりました」

 

かっぴー「wwwww」

 

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買ってくれたwwww

やったー!初めて売れたぞー!!!

 

ぼく、美大卒の割にフリマで服とか売った事なくて(美大生フリマ大好き問題)

人生初フリマ、楽しいって素直に思った。

 

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そして…

 

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このアウターが、

実際に「次、それ着たら別れる」って言われた服(4.5年前)

 

渋谷のブックオフで5000円くらいで買ったレディースのアウター。

レディース着てるオレ格好いい

と思ってた時期が半月くらいあって、その時に買いました。

 

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買ってくれた!

ブックオフで買われた時点で、服も「嘘でしょ?」って思ってたからね。

レディースの服はレディーに渡るのが幸せ…。

  

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今度、同じブログの企画(また告知します)に参加する、数学のお兄さん。

横山明日希-数学のお兄さん- (@asunokibou) | Twitter

事前にお会いできた良かった〜!

 

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そして、ハカセというあだ名の彼。

 

え、頭よさそうな人多くない??

なんか僕の漫画が学会でウケてるとかあるの??

 

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そんで、ハカセよりハカセっぽい方が現れて、混乱。

 

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ポリス描いた事ありますって、写メ見せてくれた!

こういうの、ホントに嬉しい〜!

くううううう〜!

 

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この辺りから、まだマシな服がすっかり売れてしまい

何でも良いから服を買ってイラストを描いてもらおうという猛者が現れ…

 

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ただのユニクロのワイシャツを売りつけた。

(ありがとう!)

 

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わざわざ描いてもらうためにノートを買ってきてくれる子も!

 

これははあちゅうの本に、はあちゅうの目の前で落書きした時より緊張。

lineblog.me

 

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そして、差し入れにいつも使っているボールペンの替芯…

な…泣く…!!!!!!

 

これ、オレの欲しい物リスト見てくれたんね…嬉しい…!

www.amazon.co.jp

 

そして、一緒にフリマに参加した、コマキさんに

「Tシャツに描いてくれ!」と言われ…

 

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かっぴー「シンプルだけど良さそうなTシャツですね〜、良いんですか?高そう…」

 

コマキさん「このTシャツは18,000円ですねっ!」

 

かっぴー「…(筆が乱れる)」

 

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その後、テンションが振り切れたコマキさんのリクエストで

5万円のズボンにも描きました。

 

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コマキさん、あんたオシャレクソ野郎やで!!!!!

 

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ガクーラモさん!フリマ主催、ありがとうございました! 

 

で、結局18.000円も売れました!

みんなの優しさのおかげです、ありがとう〜!

 

また何かイベントやりたいです!

 

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ちょうど同額のTシャツ。

 

ありがとうございました!

 

*1:・x・

*2:・x・

アンキャプチャブル(キャプれない)コンテンツ

かっぴーです。

 

「記事のURLを貼らないでキャプチャで拡散する人が増えている」と

カツセマサヒコ君がブログで警鐘を鳴らしていました。

 

katsuse.hatenablog.com

 

そもそも、WEB界隈の人じゃないと

この行為がもたらす影響がピンと来ないと思います。

 

超ざっくり言うと、

WEBのコンテンツビジネスにおいて、シェア数やPV数は

テレビにおける「視聴率」なんです。

 

URL無しの拡散とは、「録画して視聴するテレビ番組」です。

視聴率に加算されなければ、いくら視聴数が増えてもスポンサーに褒められない。

 

キャプチャはもっと悪くて「録画して、しかも勝手に編集して違法アップロードされたテレビ番組」って感じかも。

 

そして、視聴率が悪いテレビ番組は打ち切られますよね。

WEBコンテンツビジネスも、結局はそうなります。

 

とにかく、

 

<発信者側の考え>

・オレの著作物に何してくれてんだ

・視聴率アップの阻害になってるんじゃ

 

怒りのポイントは、概ねこんな感じ。

 

 

でも、ちょっと待てよと。

悪気があってやっているのかな?

 

 

<キャプチャをとる側の考え>

・シェアが面倒だ

・面白い所だけ抜き出したい

・URLじゃみんなが見てくれない

 

こんな風に思ってやっているのかなって。

 

だから、シェアをもっと簡単にするか、先ほどの視聴率の例え話に共感してもらうかしか無い。

 

キャプチャする若者は、基本的には味方だと思います。敵じゃない。

だって面白がってくれてシェアしてんだから。

 

だったら彼らの遊び方に合わせて遊具をカスタムするか、公園の看板的に啓蒙するしかない。

 

また今度書きますが、僕はそもそも「シェア・PV・視聴率」って考え方が前時代的だと思っているので、まずやるべきは「遊具(コンテンツ)のカスタム」だと。

 

僕が考える、これから求められるコンテンツの形は…

 

<シェアラブルなコンテンツ>

・1)GIFアニメで ・数秒の動画で

vine.co

これ、ヤバく無いですか。

何回見ても笑い過ぎて死にかけます。

キャプチャじゃ再現できない面白さです。

 

・2)WEB漫画

kakeru.me

よろしくお願いします!

 

・3)一枚絵で

shooty.jp

ポスターなら、画像でシェアされても宣伝になる。

 

・4)短文で

このツイートは2万RTを超えました。

 

1)GIFアニメ・数秒の動画、2)WEB漫画

これらは、アンキャプチャブル(キャプれ無い)なコンテンツ。

だから、そのままシェアしてくれる。

 

3)一枚絵、4)短文

これらは、URLに依存しないコンテンツ。

だから、どんなシェアでも利益を生む。

 

ちなみに、WEB漫画も勝手にキャプチャを撮られてシェアされる事ありますが、僕の漫画では「やられそうなコマ」にあらかじめTwitterアカウントを加筆しています。

 

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右下ですね。

最悪、画像だけシェアされてもTwitterアカウントを見つけてもらえれば少しはマシ。

 

とにかく、

「キャプチャでシェアされると困るんだよな」ってのは、まごう事なきコチラの都合。

どう折り合いをつけてゆけるか、考え続けたいです。

世界一アイデアを大切にする会社の社訓

かっぴーです。

 

CP+Bという広告会社を知っていますか?

世界最強のクリエイティブ・ブティックと言われています。

 

www.cpbgroup.com

 

 

今年のカンヌライオン(世界最大の広告祭のひとつ)でも、チタニウム部門グランプリを受賞。

 

ちなみに、チタニウムってイマイチ概要が掴み辛いんですが、とにかく超新しい!って感じのアイデアを讃える、中でも革新性を最も求められる部門であるとざっくり理解してます。

 

www.youtube.com

 

そんな、世界一アイデアを大切にする会社が掲げている社訓がこちら。

 

 

 

THE BEST IDEA IS BOSS.
It means that an idea is judged solely on its own merit. A good idea can come from anywhere,
from any person in any department at any level.
 
 
 
僭越ながら意訳させて頂くと
 
 
 
最高のアイデアに従え。
イデアは、アイデア自身の力で評価すべきだ。
いいアイデアは、階級も部署も関係ない。
誰からでも、何処からでも生まれるのだから。
 
 
 
ぼくはこの言葉が大好きで、会社のHPに載っている自己紹介文にも、好きな言葉として挙げています。
 

www.kayac.com

 

 

 

THE BEST IDEA IS BOSS.

最高のアイデアに従え。

 

改めて、ホントに強度のある金言だなと思って。

 

WEBライターが本を出版したり

高校生のツイートが1万シェアされたり

そして、サラリーマンが趣味の漫画で話題になったり

 

この社訓は、かなり昔につくられましたが

僕は、現代にピッタリの言葉だと思うんです。

 

いいアイデアは、階級も部署も関係なく生まれてくる。

世界最強のクリエイティブ・ブティックからも、

ソーシャルからも、平等に。

 

これまで、いいアイデアであっても、

然るべき場所で生まれないと無価値だと思ってました。

 

企画は、クライアントの目に触れて

漫画は、出版社の目に触れて

はじめて価値が発生すると思ってました。

 

だから、アイデアを出し惜しみしてました。

 

でも、今は面白ければ広まる、注目される。

平等に、誰もが。

 

漫画が話題になった御陰で、そう信じられるようになりました。

 

なので勝手に、この一文を追加したい気持ちです。

 

最高のアイデアに従え。
イデアは、アイデア自身の力で評価すべきだ。
いいアイデアは、階級も部署も関係ない。
誰からでも、何処からでも生まれるのだから。
 
“そして、何処で生まれてもアイデアの価値に影響しない。
 
 
 
 
 
という事で、ブログはじめました。
 
よろしくお願いします。