まだPVで消耗してるの?
かっぴーです。
今日は、おしゃ子の誕生日でした。
かっぴーはOLっぽい。
最近、仲間の間で「かっぴーは、メンヘラOL」って言われてるんですけど、ホントにメンタリティがOL。
ステレオタイプな「ああ〜、OLが言いそう」みたいな事を的確に言って行くんですね。OLの方に失礼ですけど。
まぁ、だからこういう漫画描けるんでしょうけど。
「どうせオレなんてさ〜」とか「いいよ、もう」とか言いがち。
OLの中でも、面倒くさい方のOL。
前職は東急エージェンシーっていう広告代理店で、アートディレクター職だったんですけどね、辞めるちょっと前にすごいOL感ヤバい時期があって。
「どうせオレなんてさ〜もうやだな〜お肌荒れるし〜」みたいな時期。
それを察したのかどうかは知りませんが、一回り年上のエースみたいな先輩が「一杯飲んで帰るか」って誘ってくれて。
オレがホントのOLなら確実に抱けるコンディションだった。でも実際はOLじゃないただのおっさんなので、割と真面目な話をたくさんしてくれて。オレも先輩も、実は酒得意じゃなかったから、そんな酔いもせずに。
金曜の夜にオナニーをすべし。
その時に先輩が言っていたのが「あんま飲まないから、金曜の夜は家帰って何かつくる」って。その人は音楽が好きだから、朝まで作曲したりしてるんだって。知らなかった。
すぐには描かなかったけど、その時に思い浮かんだのが僕の場合「漫画」だった。もうオナニーで良いから、とにかく好きなものを好きなだけつくりまくる。それがストレス発散になるって。
広告代理店のクリエイティブって、好きなものをつくれるとは限らないじゃないですか。クライアントが言うから、とか。営業の顔を立てなきゃ、とか。とにかく、少なくとも「オレの、オレによる、オレのための制作」なんてできやしない。
それはそれとして、美学があって好きでやってるんだけど、小さなストレスが蓄積してゆくと良く無い。ダメなOLになっちゃう。「もういや〜」とか言い出す。
そのあと転職して、ある金曜の夜に朝まで「フェイスブックポリス」を描いた。あの夜に先輩と飲んでなかったら描いてなかったと思う。
そして、今。
すっかりWEB漫画家みたいな顔し始めた訳ですが、ベレー帽かぶって。
いやベレー帽はかぶってないけど、少なくとも漫画を描いてお金をもらえるようになってきた。ありがとうございます。
少しづつ、金曜の夜のガス抜きが、仕事になってゆく。
楽しいですよ。楽しいし、面白さの精度も上がってる気がするし、漫画を描く事はどんどん好きになってる。
だけど、何のしがらみもプレッシャーも無く、ただただ制作に没頭するための、オナニーのためのオカズに、漫画は使えなくなった。
どんなに好きな子でも、結婚して奥さんになったら、オカズにしないじゃないですか。付き合う前はしていたとしても。え、なに言ってるの??コレ大丈夫??
だから、漫画とぼくの関係性は、前より深くなったから良い事なんだけど、ちょっと寂しい気もしてます。
そんで、今だったら「金曜の夜、朝まで」何をしたいかな。
なにをしたら、ストレス発散になるかなって思ったら、文章を書く事かなって。
もともと文系で、脚本家とか構成作家に憧れてた口なので、文章を書く事は好き。なんかモヤモヤする夜は、文章を書く事にします。
PV数とシェア数で消耗してる。
WEB漫画はバズらないといけない。
PV稼がないと、シェア伸ばさないといけない。
それに応えていく快感はある。
広告代理店の仕事と似た、やりがい。
ただ、ホントに、マジでPV数とかシェア数とか、そういう所だけで勝負するのは消耗線だと思うんですよ。まだPVで消耗してるの?ってイケハヤ言いますよ。イケハヤは言わないか…。
何が違ってくるかって言うと、
第一話、第二話と、フェイスブック7000シェア越えが続いている「おしゃ家ソムリエおしゃ子」なんかは、昨日の夜に公開した第三話、これまでとノリがまるで違うんですよ。
結論から言うと、第三話が、ぼくは一番好き。
第一話からの流れがあっての、第三話なのでトータルで好きなんですけど、第三話の意味分かんないけどなんか切ない感じ、すごく描きたいヤツ。
でも、やっぱバズるのは第一話、第二話の「あるあるネタ連打」なんですよ。第三話は、あるあるネタに割くページ数を削って、好き勝手に描いてるページがあるから拡散力は絶対に落ちてる。(まだ公開して数時間だから分かんないけど)
そうなんだけど、でもでも、オレはバズのために漫画を描いてるのか?って、そうじゃないだろって思うの。
「PV数とか、シェア数とか、どうでもいいから、かっぴーが好きに描いていいよ」って言ってくれる媒体ないかな…。いまんところ、それがnoteかなって思ってる。
メディアからすれば、PV稼げよ、シェア伸ばせよって言って当然。それにギャラを支払ってるんだもん。
でもnoteは違う。あれはファンが買ってくれてる。読みたいから買ってくれてる。
メディアのために、漫画を描いてても、いずれ消耗する。
ファンのために、漫画を描くべきだと思う。
それをマネタイズする方法が、ホントに少ないんだな〜。