アドバイス・ハラスメントの悩ましさ。
かっぴーです。
「アドバイス・ハラスメント」って言葉を勝手につくりました。
「アドバイス・ハラスメント」とは
概ね良かれと思って言ったアドバイスが、場合によって暴力的に受け取れてしまう現象を指しています。
これは、例えば会社の先輩が口うるさくてウザッたい、みたいな話とは少し違います。
主に、アイデアを仕事にする人に起こる現象です。
分かり易いシーンで例えます。
あなたは、飲み会でお笑い芸人とたまたま知り合いました。
「ぼく、一発芸あるんですよ〜!どーん!…はははー良かったら使ってください!><」
…え?
「あと、他にもこういうのもアリまっせ〜!どーん!使ってください〜!><」
…え?
>< ちゃうわ
これね、何が暴力的になっているか分かりますか?
仲良しならね「そんなもん使えねーわwwwありがとwww」で済むけど
なぜか、このアドハラは初対面のケースが多い。
ほとんど初対面です。
なので、まず反応に困るという被害がありますが
まぁ初対面の飲み会なんて反応に困るシーンの連続ですから良いとしましょう。
最大の被害は「そのネタ、すでに思いついてた」というケースです。
この一方的な提案によって、そのネタは使えなくなります。
アイデアを仕事にする人は、そのネタが世に出た時に「わーわー!このネタ!オレが提供したんだよね!」なんて、間違っても絶対に断固として言われる訳にはいかないの。だから、絶対にそのネタは避ける。避けなきゃいけなくなる。
アイデアに、命かけてるんです。
まぁ、誰でも思いつくネタだったんだなと言えばそれまでですけど。
世に出す前に分かって良かったな、くらいの。
でもね、頭をよぎるんですよ…。
漫画や企画をする際に「あれ…この前言われたネタに似てないかな」って。
勝手に拡大解釈して、なるべく似せない様に避けて通らないといけない。
道ばたにうんこ落ちてたら、うんこスレスレ避けて通りますか?
大きめに迂回して避けますよね?そういう事です。
「あれ?あいつうんこ踏まなかった?」って思われてくないもん。
どんどん、通れる道が狭まる。
そもそも、このアドハラを無自覚にしてくる方は本職じゃありません。
本職は絶対にしないと思う。
先に述べた理屈を知ってるし、何より面白ければ自分の手柄にした方が良い。
だから「バズ記事をキャプチャでツイートしちゃう若者」みたいなもので、本人に悪気は無いと思います。ただ、作法を知らないだけ。
なので、僕はあえて書きました。
別に怒ってないですが、ちょっと困ってます。
「あれ…かっぴー、これオレの事なの…?」って不安に思った方。
大丈夫です、100人くらい居るので。
あなただけではありません!
なので、悪くないので気にしないで下さい。
あと、本当に仲良くてセンスを信頼してる一部の友人には、僕の方から聞く事はあります。「こういうネタやろうと思うんだけど、どう思う?」って。
その時に言われたアイデアは、有り難く参考にさせてもらってます。
例えば、【企業秘密】かっぴー漫画の描き方|かっぴー|noteでも書きましたが「おしゃ家ソムリエおしゃ子」の主人公は、当初「家内おしゃ子」という古風な名前にしてましたが、
後輩に「大金もち子とか、他のキャラと比べてインパクトが無い」って言われて「イエーガー・おしゃ子」に変えたりしました。
なので、僕から聞いてくる分には、今後ともぜひアドバイスをください!