かっぴーの漫画まとめ

KAPPY MANGA MATOME

WEB記事・漫画と、マス広告の違い

かっぴーです。

 

最近、有り難い事に漫画を広告起用して頂ける事が増えてきたので、オリエンを頂く際に僕なりの考え方を共有しておかないとなって思う様になりました。

 

そうじゃないと、一緒に面白いものがつくれないからです。

なんで作れないかという話も含めて、この場で書いておきます!

 

「強烈な共感」でバズる

バズる記事、漫画、色々なタイプがありますが、僕の場合は「強烈な共感」を狙って描いてます。
 
「あるある!わかるwww」とか
「よくぞ言ってくれた!」とか
 
そういうタイプのネタを、漫画描いてます。
 
これには「ネタの解像度」のさじ加減が重要だと思っています。
 
・すでに知っているありきたり過ぎるネタだと足りない(解像度が低過ぎる)
・細か過ぎて伝わらないネタだと入って来ない(解像度が高過ぎる)
 
めちゃくちゃ難しいし、まだ外す事もありますが、とにかく「みんなが思ってるけど、言語化されてなかったネタ」を目指して描いてます。
 
そういう事を考えていたら、これまでずっとやってきた「マス広告」と大分異なるなって気がつきました。
 
マス広告は、10人が見て10人に伝わらないといけない(9人でも許されない)からです。つまり解像度のさじ加減で言うと「できる限り低く」しないといけないコミュニケーションです。
 
これは当然、マス広告がコミュニケーションとして低俗だとかそういう事を言いたい訳ではなく、ただただ超多人数に伝えないといけないものの必然です。
 
この辺の話は、みんな思ってる事だと思います。
 

バズ記事がマス広告の様にチェックされる

 
で、ここからが本題ですが、
 
WEB記事・漫画を大いにバズらせたい、狙うは数千シェア、100万PV、みたいになって来た時、クライアント・広告代理店の方々の思考回路が「マス広告」に戻ってしまうケースがあります。
 
つまり「100万人が見るなら、もうちょっとしたマス広告であるぞ」と。
そうなってくると、さっきの「10人が見て10人わかるか」ってネガティブチェックが始まるワケです。
 
いや、ちょっと待ってくれと。
 
接触人数の規模で言えばマス広告に匹敵するかも知れませんが、そもそもWEBでバズるには「強烈な共感」だと、僕は思っています。
 
他にもバズの起爆剤として「強烈な発見」とか「強烈な笑い」とか色んな武器があると思いますが、そのいずれにも「強烈」という形容詞が不可欠だと思っています。それはつまり、解像度の高いネタです。
 
大雑把に言わせてもらえば…
 
WEB記事・漫画の100万PVとは
一人一人が「わかるわかる」と、膝を叩いてくれた。
それが、100万回起きただけです。
 
100万人に向けるコミュニケーションが届く事と、
1人に向けたコミュニケーションが100万回連鎖する事は、
コミュニケーションの作法が全く異なります。
 
あと、これは仮説なので間違ってるかも知れませんが…
あるあるネタを10個盛り込むとしたら、そのうち1.2個は「これ自分しか分からないかも知れないけど、自分は死ぬほど笑えるから入れちゃえ」みたいなネタがあって良いと思ってます。
 

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↑この「顔面キュビズム」とか自分は爆笑してましたが、分かる人は少なかったと思います。

 
 
1個くらいわからなくてもクリティカルにコンテンツへの評価は下がらないと思うし(1つ目がそれだと問題がある)何より、100人に1人そこにドハマりした人が居てくれたら、もうその人は味方になります。「お前はオレかw」ってヤツです。それが企業のコミュニケーションだとしたら、そっちの方がファンが増えそうな気がしてます。
 
確かに賭けではあります。賭けではありますが、これが入ってないと爆発しないんです。不発弾になるかも知れないけど強力な爆弾です。
 
先のマス広告然としたネガティブチェックをしてしまうと、せっかく仕込んである爆弾が取り除かれてしまう。
 
つまり、何が言いたいかと言うと、
 
「強烈な共感」を1人に感じさせましょう。
「わかる!」って膝を、青くなるまで叩かせましょう。
それを、100万回起こす事を目指しましょう。
 
って事です。
 
それでは、一緒に面白い記事とか漫画をつくりませんか!^^